WISS2020に参加してみて
WISS2020 に参加してきました。
その時の体験、感想を忘れないように残しておこうと思います。
優秀な先人の方々はアーカイブの重要性を唱えていらっしゃるので、これから何か経験した時にはちゃんと文章に残すことに決めました。
まず、WISS(Workshop on Interactive Systems and Software、インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ)とは?
WISSは,インタラクティブシステムにおける未来を切り拓くような新しいアイデア・技術を議論するワークショップです.この分野において国内でもっともアクティブな学術会議のひとつであり,例年150名以上の参加者が朝から深夜まで活発で意義深い情報交換を行っています.
サイトを見ると詳しく書いてあるのですが、日本ソフトウェア科学会 インララクティブシステムとソフトウェア研究会 が主催でやっているワークショップです。
あるHCI分野の先生の発言によりますと、
HCI分野の中では、インタラクションというシンポジウムと並んで日本のなかで大きめ、かつレベルの高い発表が成されるイベントのようです。
28年続いているとのことで、私よりも8歳年上でした🙄
論文の種類
今年は大きく分けて2つのカテゴリがありました。
査読付き論文と査読なし論文です。
査読付き論文では、採択時にロング発表、ショート発表に分けられるようです。
査読なし論文では、特に制約が無く、0ページでもOKでした。例年はポスター発表のようで、今年は特殊なようです。
以下に予稿がまとまっています。
今回、私は査読なし発表を行いました。
開催中の様子
今年はコロナウイルスの流行により、完全にオンラインでの開催でした。本来ならば、日本のどこかで集まって開催されるようです(来年は浜松の予定らしい)。
参加者は全てWISS2020専用のSlackに招待されます。
そして、#自己紹介チャンネルがあり、自由な雰囲気で著者や聴衆者の皆さんが自己紹介されていました。
個人的に、「あの人だっ!!論文読んだことあるっ!!!」
という(自分中で特に)有名な方々が沢山いらっしゃって、一人で盛り上がっていました。
発表はZoomで行われ、同時にYouTubeでリアルタイム配信されており、誰でも無料で発表を視聴できるシステムでした。例年はお金が掛かるようです。
そしてSlackで質問や発表に関する感想が次々に投稿されていました。コメントの雰囲気も温かく、想像していたより、アットホーム感がありました。
私は学部3年生でかなり若い方だと思っていたのですが、B1,B2,B3もそれなりにいて、中には16歳の高専1年生の方も発表していて、凄い...と驚きました(しかもその方は賞を取られていました)。
中でも、私が参加してよかったと思った経験が、ナイトセッション という発表後、夜に行われる自由なオンライン飲み会みたいなものです。
大学の先生、企業の研究者、同世代の学生さん達と沢山お話しする事ができました。今までにない経験だったので、参加して凄く良い経験になりました。(名前を覚えて頂けたような気もします...)
自分の発表の話
私は今年度に産総研の学生インターンで行なっている研究を査読なしセッションで発表しました。発表時間5分で質疑は3,4問ありました。
対外的な研究発表に関して、去年のSIGGRAPH Asiaでポスター発表をしましたが、スライド発表は今回初めてだったのでドキドキしました。鋭い質問やアドバイスも頂けたので、今後の研究に生かしていきたいと思います。
[下のリンクを踏むと投稿した論文のPDFサイトに直接いきます]
[N-25] Instrumeteor : ギター演奏動画の制作支援システム
https://www.wiss.org/WISS2020Proceedings/data/N-25.pdf
最後に
WISSへの投稿は締め切り1ヶ月前に決めたので、かなり急ピッチなスケジュールになりましたが、結果的には参加して良い刺激を受けました。来年も参加できたらなあ、、配属先の研究室は毎年WISSに数多く出しているようなので頑張っていきたいです💚🦈