CHIのStudent Research Competitionについて
こちらはHCIアドベントカレンダー8日目の記事になります。
私はヒューマンコンピュータインタラクション分野の研究に取り組んでいる学部4年生の新(アタラシ)です。3日目に記事を書いていたMarieと同じ研究室で、現在は創作支援やテレカン関連のテーマの研究に取り組んでいます。
今年の5月、CHI2021のStudent Research Competition(以下、SRC)に参加しました。
その時の体験談を紹介も兼ねて書き記したいと思います。
SRCはその名の通り、研究コンペティションなのですが、学部生と大学院生で部門が分かれています。そのため、学部生にとってはトップカンファであるCHIに参加できる可能性が高いと言えます。締め切りは1月あたりなので卒業研究を出すのに丁度良い時期かつ機会です。とても良い経験ができたので、学部生の方にとてもお勧めです!
今年の審査は以下のプロセスでした。ちなみに全てオンラインでの開催です。
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[0st Round] Paper, Posterの審査
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[1st Round] Online poster presentation -学会参加者、審査員、学生達、とグループで行うプレゼン/ディスカッション
- [2st Round] Online oral presentation -上位3名による10分(+質問5分)のリアルタイムのプレゼン
0st Roundで論文とポスターを提出し、採択されると学期期間中に1st Roundに参加します。そして1st Roundで選ばれた3名が2st Roundに進み、10分間のプレゼンテーションが行われ、最終的な順位が決まります。ちなみに上位3名には賞金が出ます。
今回私は1st Roundで終わったので最後の2st Roundには参加していません。発表は見ましたが😢
1stラウンドでは、SRCで発表する学生に加えて、学会参加者、審査員がZoom上で行われる2時間のセッションに参加します。他の発表者と被らないようにブレイクアウトルームが数回作られ、発表者は自分の研究のアピールを行いました。
発表順や自分が話す時間の尺が決まっていた訳ではなく、自由に話していくスタイルだったので積極的に話したり、多くの質問に回答している人が最後のラウンドまで残っている印象がありました。
同じ分野に取り組む海外の優秀な学生の方と交流することができたのは本当に貴重な経験で、かなり刺激を受けました!!
発表の仕方、ポスターやスライドの作り方も参考になりました。
ですが正直、英語がネイティブでない私はかなり苦労しました。オンライン発表ゆえに会話に字幕をつけたりネットですぐに単語を調べられた所は救いでした。
CHI2021はオンライン開催という状況もあったので今後SRCのやり方は変わる思います。
1月はLate-Breaking-Workの提出時期だったりしますが、学生の方はSRCも選択肢として視野に入れると良いと思います。
今年のCHI SRCの概要
Student Research Competition - ACM CHI Conference on Human Factors in Computing Systems
私の発表内容はギターの演奏動画の制作支援ツールに関する研究です。この研究についてはまだ進めていくつもりなので更に良い結果が報告できるようこれから頑張っていきたいです💪
https://dl.acm.org/doi/10.1145/3411763.3451521
SRCに使用したポスター
あと私は学生ボランティアも同時にやっていたので正直、かなり大変でした。会議ルームの管理をしたり、資料を用意したり、発表準備をしたり、寝れない日が続きました。ですが、その分良い経験ができたので本当にやって良かったと思います。
過去に学生ボランティアに関する記事も書いたので学生ボランティアに興味がある人はぜひ参考にしてください。
ちなみにSRCに参加した直後にも経験ログを書いていました。ほとんど同じ内容ですが、SRCに興味がある方はぜひ。
以上で終わりになります。何か質問があればDMなどで遠慮なく聞いてください!
Yui Atarashi (@yuiokurasukiyo) | Twitter