あっという間に2週目が終わりました。今週は、Design HeuristicsやMarket Researchについて学びました。
今回は、デザインヒューリスティックとして有名な1990年にJakob Nielsen氏が提案した10個のユーザビリティ10原則について復習していきます。
そもそも「ヒューリスティック」とは何かですが、心理学用語の一つで「発見的手法」を意味し、ヒューリスティック評価とは、経験則に基づいてユーザビリティを評価し、UI上の問題を発見する手法のようです。ユーザビリティテストとの違いが気になったのでまとめておきます。
ユーザビリティテスト
サービスを利用するユーザの行動を観察することでユーザビリティにおけるUIの問題点を見つける手法。狭く深く評価するため、期間やコストが比較的かかる。
経験則に基づいてユーザビリティを評価することで、UIの問題点を見つける手法。ユーザーの協力が不要で柔軟な評価ができるため、期間やコストが比較的かからない。
また、ヒューリスティックは仕様書やヘルプも評価の対象に含まれるので、普段ユーザがあまり気にしない点まで確認できるようです。一般的にはヒューリスティック評価を行い、サイトを改修した後にユーザビリティテストをする流れのようです。
では、Nielsenさんの有名な10個の指標は以下になります↓
- Visibility of system status(システムの可読性)
- Match between system and the real world(システムと現実世界の一致)
- User control and freedom(ユーザの主導権と自由)
- Consistency and standards(一貫性と標準)
- Error prevention(エラーの予防)
- Recognition rather than recall(再生より再認)
- Flexibility and efficiency of use(利用の柔軟性と効率性)
- Aesthetic and minimalist design(美的で最小限のデザイン)
- Help users recognize, diagnose, and recover from errors(ユーザーによるエラーの認識・診断・回復のサポート)
- Help and documantation(ヘルプとドキュメンテーション)
自分の中で一番引っかかったのが6. Recognition rather than recalになります。他の項目は割とすんなり理解できたのですが、6はすぐ理解できなかったので振り返っておきます。
人が記憶から思い出すパターンは主に2つあります。経験したことをそのまま思い出す再生記憶と、経験したことを提示される選択肢の中から思い出す再認記憶。一般的に再生記憶より再認記憶の方が思い出しやすいらしいです。
そのため再認記憶を利用したデザインを設計すると、ユーザの認知負荷が下がり、システムを使用する際のストレス減少に繋がるようです。
具体的な例は下記のサイトで説明されています。
Recognition rather than recalがよく説明されているサイト:
授業内では、グループワークとして一つWEBサイトを選び、そのUIについてNielsenさんの指標に基づいてヒューリスティック評価を行いました。
選んだWEBサイトは↓
私がたまたまその日Smart Waterを持っていたため、そのサイトを選びました。
3名でサイトについて議論し、評価を決めていきました。一つの指標について2つの例をあげ、5段階で評価しました。
結構難しかったですが、WEBサイトをグループで細かく確認し、穴を見つけていく作業は新鮮で普段では気づかない点にも気づいたので面白い課題でした。これからシステムや機器を評価する際にはこの指標を参考にしようと思います。
今週は上記の内容をプレゼンしたり、現地調査でインタビューを行ったりと結構アクティブな週でした(といってもまだ2週目なので毎週そうなのか?)。受け身の授業よりは議論しプレゼンするアクティブな授業が好ましいので嬉しいです。
では来週も頑張っていきます。