新の新しい人生経験メモ

新が大人になって行くまでの経験ログです

UX design week1 ‘What is UX and Ubiquitous computing’.

1週間ほど前からUXデザイン専攻でバンクーバーに留学に来ております。

これから、学んだことを復習も兼ねて記事にまとめていこうと思います。自分がどう感じたか・何を考えたのかを記していく日記のようなものなので、誰かの参考になる資料というわけではないです(そういうものはネットに無限にある)。

授業では扱うテーマは多く、深掘りしていくと無限に長くなるので特に重要なテーマについて言及していきます。

What is UX?

授業初めのテーマです。そもそUXとは何か。分野外の人に「UX専攻で留学してます」と言うと、ほとんどの人に「UXって何?」と聞かれます。まだまだ浸透していない言葉のようです。単純な言葉では表せないので、ITに詳しくない人に説明するにはよく困っています。また「ユーザビリティ」のようにISOによる公式の定義がないので、複数の先人達の言葉を参考に自分の理解を固めています。

そのまま訳するとユーザが得られる体験を意味しますが、「ユーザがそのサービスを知ってから、そのサービスを忘れる」までの体験というのが自分のしっくりきた理解になります。ツイッターとかで誰かが言っていたのを納得して覚えているような...(出典記憶がない...すみません)。

 

UXを習うときに必ず名前を聞くであろうノーマン博士とヤコブニールセン氏が共同で設立したコンサルティング会社「Nielsen Norman Group」ではUXを次のように定義しています。

User Experience - Our Definition

"User experience" encompasses all aspects of the end-user's interaction with the company, its services, and its products. The first requirement for an exemplary user experience is to meet the exact needs of the customer, without fuss or bother. Next comes simplicity and elegance that produce products that are a joy to own, a joy to use. True user experience goes far beyond giving customers what they say they want, or providing checklist features. In order to achieve high-quality user experience in a company's offerings there must be a seamless merging of the services of multiple disciplines, including engineering, marketing, graphical and industrial design, and interface design.

(出典URL:http://www.nngroup.com/about/userexperience.html

 

正直これをみた時に今の時点の自分にはあまり理解できませんでした。特に二つ目の要件にあるsimplicityとeleganceがサービスにおいてどういうものを指すのか分からないのですが、理解できるのはエンジニアやマーケティングなど複数の領域をシームレスにして一貫したUXをデザインする必要があるということです。デザイナーやエンジニア、マーケターが分業して完全に切り分けたプロセスを歩む会社が多いイメージがありますが、良いサービスを作り出すには領域を横断して、往復してデザインしていくのが大事なのでしょう(か)。

 

授業ではUXの歴史から振り返って変遷を習ったのですが、そこを触れると数万行いきそうなので省略します。

 

二つ目のテーマです。

What is Ubiquitous computing?

CS専攻ならよく聞く単語です。ユビキタスコンピューティングはコンピュータがいたる所に存在(遍在)し、いつでもどこでも使える状態をあらわす概念です(by wikipedia)。

授業では、ユビキタスコンピューティングのメリット・デメリットについてそれぞれ議論しました。

メリットは人々の暮らしは言わずもがな明らかに便利になることです。

デメリットはプライバシーを犯される危険性が高まることや人間がコンピュータに依存しすぎること(インターネットが止まると生活できない)があります。まだこれ以上に複数あると思いますが二つ目のデメリットが特に気になりました。自分は思慮深い人間ではないので、人間とコンピュータの依存関係をあまり深く考えたことは無いですが、今の私はネットが止まると生活できないです。「衣・食・住・ネット環境」です。ふと立ち止まって考えると怖いなと思いました。

 

また、有名な工業デザイナーのヘンリー・ドレイファス氏が、人間を機械に合わせるより、機械を人間に合わせる」という視点を提唱しています。UXが浸透している今となっては共通認識にある視点ですが、この視点は基盤として常に大事に意識しておきます。

一方で、人間を機械に合わせる世界線だったら、どんな世界があるのか気になったりもします。優れた知能を持つ機械が存在し、それを使いこなすために人間が学習し訓練するとします。できることの範囲は増え、世界は物理的により豊かになるかもしれません。けれど、人間は果たしてそれで幸せなのでしょうか。精神的にはどうなのでしょう。結局我々は人間なので人間の幸福を追求するのが理にかなっており、道具である機械に支配されるように感じることは苦痛になるのでしょうか。

 

以上1週目の授業の振り返りでした。

早速グループワーク課題が課され、発表もあるので忙しくなってきました。頑張っていこう。